01月27日2010年		港湾鉄道の増便で交通渋滞の緩和、排出ガス削減に　−ボタニー港
		港湾鉄道のP&O Trans Australia (POTA)社がシドニーのボタニー港への貨物列車を増便する。　これによって、港湾にかかわるサプライーチェーンが改善され、主要道路の交通渋滞が緩和し、排気ガスの削減が期待される。　 　　今回の増便によって、今まで1日2便を運行していたPort Botany/Yennora間が3便となり、需要によっては4便も検討する。　POTAの予想では、増便により港周辺を走る高速道路M5から1日当たり136台のトラックが削減できるようになるとしている。　これはニューサウスウェールズ州政府が”ボタニー港の全貨物の移動において、鉄道モダルの割合を40%にする」という長期的な目標に貢献することになる。　 　　POTAのポール・ディグニー社長は、「ボタニー港と内陸のYennoraへの鉄道サービスは、ボタニー港のサプライーチェーンを改善させることが出来る。　今回の増便は、我々が現在持っている鉄道施設やサービスをより強調することになり、1日136台のトラックが高速道路M5を使用する必要がなくなる。　排出ガスについては、貨物列車1便当たり、2010年だけでも90万トンの二酸化炭素が削減される予想である」と話した。　(Source: T&L News, 21/01/10 "New freight train service to relieve truck congestion at Port Botany")
01月27日2010年		自動車部品が入っている海上コンテナーに覚せい剤を隠して密輸
		警察が長い間、麻薬の密売の疑いで捜査をしていた男が、その男の友人や関係者の密告によって、50キロにもおよぶ覚醒剤のひとつでアイス (Ice) とも呼ばれるクリスタル・メス (Crystal Meth) の密輸に関与したとして逮捕された。　 　　警察は情報提供者の情報に基づき、この男が輸入の際に別な商品名を使って、麻薬の密輸を計画していることを突き止めた。　税関はこの情報を入手し、以前この男が使用していた貨物業者に連絡した。　そして、大量の輸入海上コンテナーの中から、疑いがあるコンテナーを特定した。　2週間前にメルボルン港に到着したこの海上コンテナーは、シドニー向けの自動車部品として申告されていた。　警察はこのコンテナーを追跡し、シドニー西部の倉庫に配送されたことを確認した。　そこで、自動車部品とスーツケースに隠された麻薬が取り降ろされた。　 　　1月21日、警察はその倉庫を捜査し、使用すると5万回分、市場価格2,000万ドルの純度の高いアイスを発見した。　「このような密輸は毎月行なわれていると信じている。　この50キロのアイスは、昨年連邦警察が押収した全量と同じ量である。　今回の容疑者の逮捕は、連邦警察、ニューサウスウェールズ州警察、オーストラリア犯罪委員会、税関との情報の共有と協力によって成功した。　 　　容疑者のFung Yik Lam（47才）とWai Kit Yip（31才）は、昨日中央地方裁判所に出廷したあと、拘置所に勾留されている。　両容疑者は無期懲役に科される可能性がある。　警察は引き続き共犯者がいないかどうか捜査をしている。　(Source: SMH, 23/01/10 "Car parts container 'held 50kg of drug ice'")
01月27日2010年		チョコレート・バーにコカインを隠して密輸を企てた男を拘束−豪税関
		シドニーでチョコレート・バーにコカインを隠してオーストラリアに持ち込んだとして、アメリカ国籍の男が、今日裁判所に出廷する。　 　　42歳のこの男は昨日、南米のブエノス･アイレスからシドニーに到着した際、コカインをチョコレートでコーティングし、袋に入れて隠して持ち込もうとした容疑を持たれている。　 　　シドニー空港の税関職員は、「この男の手荷物を検査したところ、一口サイズのチョコレート・バーとその他のチョコレート製品を発見した。　そして、麻薬犬による検査と、簡易検査でこのなかにコカインが含まれていることを確認した」と話した。　 　　ひもでつながったこのチョコレート・バーの総重量は2.6キロであるが、中に含まれている正確なコカインの重量や純度を調べるには、正式な科学的検査が必要となる。　(Source: ABC, 18/01/10 "Cocaine hidden in 'bite size' chocolate bars")
01月27日2010年		日本が豪産マンゴの一時輸入禁止を解除　−　豪検疫検査局
		検疫の問題で禁止されていたオーストラリア産マンゴの日本への輸出が再開した。　 　　先週、クイーンズランド州南東部の輸出施設で、マンゴの中に未確認の昆虫の幼虫が見つかったことで、日本政府は一時的にオーストラリア産マンゴの輸入禁止を発表した。　オーストラリアは年間300万ドルのマンゴを日本に輸出している。　 　　1月20日、オーストラリア政府農業･水産･林業省(DAFF)は、騒ぎの元となったこの幼虫がショウジョウバエであることを確認し、日本が懸念している害虫でないことを発表した。　オーストラリア検疫検査局 (AQIS)は、すでに蒸熱燻蒸処理（VHT: Vapor Heat Treatment）がなされ、出荷寸前の高級マンゴからこの幼虫を発見していた。　 　　オーストラリア マンゴ産業協会（Australian Mango Industry Association）の開発ﾏﾈｰｼﾞｬｰのトレーバー・ダンマル氏は、「日本への輸出は、クイーンズランド州遠北部Mareebaにあるダイアモンド・スター社が出荷し始めたことで再開した。　問題が早期に解決して、輸出が再開したことは良かった。　マンゴのシーズンが終わったら、検疫検査局と協力して、なぜこのような問題が起こったのかを検証して、再発の防止に務める」と話した。　DAFFの広報担当は、「今回幼虫が発見されたクイーンズランド州南東部Beerwahにある輸出施設は、輸出ライセンスがAQISによって停止され、引き続き調査と見直しが行なわれる」と語った。　 　　ダイアモンド・スター社のブルース・タスタシ氏は、「輸入が禁止になる前に、AQISによって検査済みの大量のマンゴが残っていた。　ただちに輸出を再開することが出来た。　Mareebaで発見された幼虫はショウジョウバエで、マンゴの輸出には影響はない。　ビジネスは通常通りである」と話した。　(Source: SMH/AAP, 20/01/10 "Australia resumes mango exports to Japan")
01月20日2010年		11月も欧州/豪州間のコンテナー量は前年割れ　−　ELAA
		欧州定期船事務組合(ELAA : European Liner Affairs Association )の統計によると、昨年11月のヨーロッパとオーストラリア/オセアニア間の海上コンテナーの輸送量は、前年同月と比べて6.8%減少したとしている。　 　　11月のオーストラリア/オセアニアからヨーロッパ向けのコンテナー量は、前年同月比15%減の1万232個（teu）で、8月以来の大幅な落ち込みとなり、昨年全体で月単位として最低のコンテナー量となった。　一方、サウスバウンドは、前年同月比4%減の3万2,001個（teu）となっている。　昨年1月から11月までの累計では、ノースバウンドが前年同期と比べて9.4%減り、サウスバウンドも同14.7%減少している。　(Source: LLDCN, 13/01/10 "Box trade to Europe continues to struggle"www.lloydslistdcn.com.au)
01月20日2010年		農家は貨物鉄道ネットワークの一部廃止を懸念−西オーストラリア州
		西オーストラリア州Wheatbelt地域の農家たちは、同州の貨物鉄道ラインの一部を廃止する政府の計画が実行されれば、農業が継続できなくなると懸念を示している。 　　　この貨物鉄道ネットワークの将来については、前政権が2000年に民営化してから色々と噂があった。　心配している農家たちは、「政府や業界の代表者によって作成されたレポートでは、Wheatbelt地域の一部の鉄道ラインを廃止することを勧める内容になっている」としている。　 　　西オーストラリア州農家連合のイアン・レーン氏は、「もし、この計画が現実のものとなれば、農家たちは作物をデポに搬入するのにトラックを使うことを強いられる。　それによって15万台のトラックが道路を行き来するようになり、そのような交通量を想定して建設されていない道路に与えるダメージは大きく、大惨事となる」と話した。　これに対し、国民党のブレンドン・グリルズ議員は、「鉄道ネットワークを維持できるほど、多くの農家が利用していない。　農家たちは、港へ低コストで輸送する輸送する方法を模索することになる。　それは陸上輸送でもある」と話した。　(Source: ABC, 14/01/10 "WA farmers rail freight fears")
01月20日2010年		輸入トイレットペーパーへのアンチダンピング関税を廃止−豪税関
		オーストラリア税関は、中国とインドネシアからのトイレットペーパーに課していたアンチダンピング関税の撤廃を発表した。　 　　連邦政府のロバート･マクレランド司法長官は新聞紙上で、「2008年12月31日に遡って、トイレットペーパーへのアンチダンピング関税を廃止し、2009年1月1日からこの特別な関税を納めた企業は払い戻しを請求できる」と発表した。　インドネシアは、このアンチダンピング関税を撤廃しなければ、世界貿易機関（WTO）に提訴するとしていた。　 　　このアンチダンピング関税は、前政権のボブ・デブス総務相が2008年に中国とインドネシアからのティッシュ製品に課していた。　当初、税関の調査では、外資系であるがオーストラリア国内で生産しているKimberly-Clark Australia社とSCA Hygiene Australasia社による、中国とインドネシアからのトイレットペーパーの価格が不当に安いとする申し出に理解を示していた。　 　　今回の税関の決定に対して両社は、「オーストラリアに輸入されているトイレットペパーのほとんどは中国とインドネシアからである。　今回の決定で、マーケットシェアーの低下、価格の据え置き、利益の減少により、実質的な損害を被ることになる」としている。　(Source: SMH/AAP, 12/01/10 "Toilet paper dumping duties flushed away")
01月20日2010年		サーモンの輸入条件を変更　−　豪検疫検査局
		オーストラリア検疫検査局（AQIS）は、バイオセキュリティー･オーストラリアが検討した結果、オーストラリアが輸入を許可している国々（カナダ、デンマーク、ノルウェイ、ニュージーランド、アイルランド、UK、アメリカ）からのサーモン、そして、それらがポーランドやタイで加工されたサーモンに対して新しい輸入条件を導入した。　 　　それらの国々とポーランドとタイで加工された、缶詰に入っておらず、レトルトパックにも入っていないサーモンに対する新しい輸入許可書の申請は、現在受付が可能となっている。　(Source: AQIS, Public Quarantine Alert PQA0644, "Salmon from approved countries and processed in Poland or Thailand")
01月20日2010年		日本が豪産マンゴを一時的に輸入禁止　−　豪検疫検査局
		日本政府が、オーストラリア産マンゴの輸入を禁止した。　 　　オーストラリア検疫検査局（AQIS）の広報担当は、「検疫検査局と日本の検査官が、クイーンズランド州南東部の輸出施設で、マンゴから昆虫の幼虫を複数発見した」と発表した。　日本政府はそれ以降、オーストラリアに対してオーストラリアからのマンゴの輸入を一時的に禁止すると連絡してきた。　 　　今後、この発見された幼虫がミバエなのか、それとも検疫上問題のない昆虫なのかを検査していく。　この輸出施設での運営システムについては、現在見直しが行なわれている。　(Source: ABC, 14/01/10 "Japan suspends Australian mango imports")
01月13日2010年		輸入が好調で11月のコンテナー取扱量が過去最高　−　ボタニー港
		シドニー港湾公社は、「輸入が増えたことにより、シドニーのボタニー港の11月のコンテナー取扱量が、前年同月比で8%増加した」と話した。　 　　11月のコンテナー取扱量は、月単位で過去最高だった10月の17万6,900個（teu）から2.7%増えて18万1,700個（teu）となった。　オーストラリア･ドル高の影響で、輸入コンテナーが前年同月比4.3%増の8万7,000個（teu）となっている。　 　　先月、同公社は、ボタニー港の第3貨物ターミナルの運営者にHutchison Port Holdingsを指名している。　同公社のグラント･ギルフィランCEOは、「ニューサウスウェールズ州の長期的な貿易の成長を見据えて、10億ドルをかけたボタニー港の拡張で、コンテナーの取扱量が2倍になる」と話した。　 　　新年度が始まった2009年７月から11月までの輸入コンテナーの累計は、前年同期比1.5%減の 41万0,700個（teu）で、これはヨーロッパ、東南アジア、オセアニアなどからの輸入量が減ったためである。　輸入商品別で上位は、ガラス製品やセラミック･タイルなどの非金属鉱物(85.3%増)、タイヤとチューブ(20%増)、ビールや蒸留酒を含む飲料(11%増)となっている。　 　　11月の輸出コンテナーの取扱量は、前年同月の3万7,000個（teu）から若干減って3万6,0000個（teu）となった。　7月から11月までの輸出コンテナーの累計は、穀物と綿花の輸出が好調で、前年同期比0.6%増の18万4,900となっている。　(Source: Sydney Ports, 04/01/10 "Container trade at Port Botany continues record monthly growth in November")
01月13日2010年		洪水により貨物鉄道が混乱　−　クイーンズランド州
		クイーンズランド鉄道（QR）はクイーンズランド州の中央と北部の内陸で、引き続き洪水によって鉄道軌道に被害を受け、EmeraldやLongreach以遠の貨物輸送が出来なくなっている。　QRは軌道が再開するまで、、トラックによる貨物の輸送を行なっている。　道路は現在、RockhamptonからWintonまでは使用可能となっている。　 　　QRの広報担当は、「鉄道による貨物輸送は、今週末に軌道が再開されてから通常通りに戻ることを望んでいる」と話した。　(Source: LLDCN, 12/01/10 "Floods continue to hamper Queensland freight"www.lloydslistdcn.com.au)
01月13日2010年		家電輸入大手ハゲマイヤー社の輸送･通関契約を獲得−豪シェンカー
		シェンカー（オーストラリア）社は、電気器具の輸入業者のハゲマイヤー（Hagemeyer Brands Australia）社の国際貨物輸送と通関の契約を獲得した。　 　　同社は”Smeg ”や”Omeg”などのブランドを持つハゲマイヤーが日本、イタリア、ドイツ、フランス、中国、シンガポール、マレーシアから輸入した商品の国内ディストリビューションも行なう。　輸入量は、海上コンテナー4,000個（teu）以上、航空貨物は30トン以上となる。　(Source: LLDCN, 12/01/10 "Schenker wins Hagemeyer freight deal"www.lloydslistdcn.com.au)
01月13日2010年		ホバート/ベル・ベイ線の貨車を運休　−　タスマニア州
		タスマニア州政府は、同州北西部のバーニー（Burnie ）へのサービスを強化するために、ベル・ベイ（Bell Bay）への貨物鉄道を運休する。　 　　タスマニア州政府は、同州の鉄道を運営をするTasmanian Railway Companyを監督するようになってから1月経ち、ホバート/ベル・ベイ線の運行を休止する。　バーニー港からの船積みを計画している製紙メーカーのNorske Skog社、亜鉛メーカーのNyrstar社に対応するために、ホバート/バーニー線の貨車を増やす。　 　　州政府のグラエム・スタージェス インフラ相は、「ホバート/バーニー線に貨車2便を増やし、毎週陸上輸送していた30台分のトラックをなくす。　最も重要なことは、Midland HighwayとBass Highwayからトラックで輸送していた大量の貨物を鉄道にシフト出来るようになる」と話した。　(Source: ABC, 08/01/10 "Bell Bay rail freight axed")
01月06日2010年		香港船籍のコンテナー船で火災、周辺道路が閉鎖　−　ボタニー港
		シドニー港湾公社の広報担当は、「ボタニー港に停泊中の2003年建造のコンテナー船で火災が発生し、貨物ターミナルへの道路が閉鎖された」と発表した。　 　　港湾荷役業者のDPワールド社は、同公社に対して追って通知があるまで道路を閉鎖すると連絡した。　1月5日午前1時30分ごろ、ボタニー港の第4バースに停泊中の香港船籍のコンテナー船”APL Columbia”号から火災が発生し煙が出た。　煙を吸った16人の中国人乗組員は、ニューサウスウェールズ州の救急隊によってシドニーの数ヶ所の病院に搬送された。　火災は消火されたが、発生の原因は分かっていない。　(Source: LLDCN, 05/01/10 "Ship fire causes road closure at Port Botany”www.lloydslistdcn.com.au)
01月06日2010年		豪州・アジア向けのクライスラー社の輸送契約を獲得−WWL
		自動車運搬のワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティックス（Wallenius Wilhelmsen Logistics−WWL）が、自動車メーカーのクライスラー社のオーストラリア・アジア向けの輸送契約を獲得した。　 　　クライスラー社がNAPAサービスと太平洋地域の輸送契約に署名した数日後、WWLは、「現在行なっている、クライスラー社のアメリカ製とカナダ製の車両のヨーロッパ向けとオーストラリア･アジア向けの輸送を2010年初めから引き続き行なう」と発表した。　 Baltimore とBremerhavenで自動車を船積みし、ブリスベン港、フリーマントル港、メルボルン港、ポート･ケンブラ、アデレード港、パピティー港、ニューメア港、オークランド港まで輸送する。　配船は月に3回。　(Source: LLDCN, 04/01/10 "WWL gains Chrysler shipping deal"www.lloydslistdcn.com.au)